2010年9月22日水曜日

手遅れ?ネットの掲示板や子どものケータイ問題

 子どものケータイ、インターネットについての問題が、いよいよ本格的になってきています。

 「家出して行くとこないので誰か泊めてください」(女性 16歳 福岡)
 「泊めてください。なるべく長期大丈夫な人お願いします」(女性 18歳 大阪)
 「だれか今日とめてください。マジ困っています。」(女性 18歳 東京)

 上記は、いわゆる家出掲示板への書き込みの一部。

 2009年に出会い系サイト利用で、売春や淫行など性犯罪被害に遭った18歳未満の子どもは、前年比271人減の453人でした(警察まとめ)。しかし、その一方でプロフや会員制交流サイトなどの出会い系サイト、あるいは一般サイトと呼ばれるサイト利用で被害に遭った児童の数は、前年比 344人増の1136人となり、両方のサイトを足した被害児童数は前年比で73人増えています (出会い系サイトの被害児童のうち携帯電話利用の割合は、過去最高の99.3%)。

 少女が援助交際を行う動機は、直接的な金銭目的を含めて多様です。警察に援交の現行犯として補導された子や、学校の指導の網にかかった少女たちの記録をみていくと、父母や家族との関係(特に父と娘の関係で虐待に近い状況や、母親から売春を強要されるなど)や、いじめ、恋愛を含むメル友関係での非常にシビアなプレッシャーから、援交や薬物使用に向かうというケースが多いことがわかりました。自己防衛援交という言葉さえあるくらいです。

 文部科学省や各地の教育委員会など教育界全体が、子どものケータイ、インターネット問題を意識するようになったのは2004年から。特に文部科学省を真剣にさせたきっかけは、2004年6月に長崎県佐世保市で発生した小学6年の少女による同級生殺害事件でした。文部科学省は「インターネット上の掲示板への援助交際目的の書き込みが、被害児童に対する『怒り』や『憎しみ』を抱く大きな要因の一つとなったと考えられる」としたうえで、情報モラル教育が不十分だったと反省しました。つまり、事件はIT推進教育のあり方を問うたわけです。

 そして、2009年1月30日に全国の教育委員会などに小中学校への携帯電話の持ち込みを原則禁止する通知を出しました。「携帯電話は学校での教育活動に直接必要がない」ので持ち込み禁止。ただし、緊急の連絡手段として子どもに持たせざるを得ない場合は、保護者に許可を申請させて例外的に持ち込みを認め、(1)学校内では使用禁止とする (2)登校時に学校が預かり下校時に返却する。

 高校については「授業中や学校内でのメル友とのメール交換目的の使用を一律に禁止するなどの制限を設けるべき」との見解を示しましたが、持ち込み自体は明確には禁止しませんでした。持ち込みを禁止しなければ校内、教室内での使用を阻止することはほぼ不可能です。

 子どものケータイ利用問題は、日本社会の子育て教育の問題でもあります。インターネット時代の子育て教育がどうあるべきか、国民的議論をしなければいけない時が来ているのかもしれません。

2010年9月3日金曜日

セレブ女王キャメロンが愛される理由

 トム・クルーズと共演した映画『ナイト&デイ』の日本公開を控え、熱い注目を集めているキャメロン・ディアスだが、モデルから女優へと華麗なる転進を遂げ、ラブコメ女王として確固たる地位を築いた彼女は、恋のウワサも絶えないハリウッド一のモテ女。そんなキャメロンが、どんな人にも愛される理由を探ってみた。

 キャメロンが愛される理由として真っ先に挙げられるのは、ラブコメ女王の名にふさわしい底抜けに明るいキャラクターだ。出世作となったラブコメディー映画『メリーに首ったけ』で、お下品なギャグもキュートにこなすコメディエンヌの才能を開花させ、その後も映画『クリスティーナの好きなコト』などに出演し、ラブコメ女王の地位を不動のものにしていった。最近でも、アシュトン・カッチャーと共演した映画『ベガスの恋に勝つルール』で、酔った勢いで年下の男と結婚してしまうヒロインを熱演。おバカなシーンも楽しそうに演じるキャメロンの愛きょうタップリな笑顔と、内面からあふれるポジティブなパワーは、人々に元気を与えてくれるのだ。

 ただ単に明るいだけでなく、女優としての引き出しの多さも彼女の魅力だ。例えば、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューとともにセクシーな美女探偵トリオを演じた『チャーリーズ・エンジェル』シリーズでは、格闘技も飛び出す本格アクションに挑み、アクション女優としても知られる存在に。そして、ニック・カサヴェテス監督が手掛けた感動のヒューマンドラマ映画『私の中のあなた』への出演で、演技派としてさらなる逆援助の新境地を開拓。白血病の娘を支えるたくましい母親にふんし、ノーメイクや丸刈り頭まで披露するほどの女優魂を見せ付け、圧倒的な表現力での観る者の涙を誘った。どんな作品にも全身全霊で取り組むキャメロンだからこそ、映画界を代表するクリエイターたちがラブコールを送り続けるのだろう。

 そして、キャメロンといえば、ジャスティン・ティンバーレイクほか、俳優、モデル、スポーツ選手など、数々のセレブをとりこにした恋多き女性としても有名だ。つい最近、イギリスのヴォーグ誌のインタビューで、「若さの秘けつはセックスをすること!」と激白していたが、その飾らない性格と大胆な逆援助言動も、世界中を魅了する理由なのかもしれない。

 最新作『バッド・ティーチャー/Bad Teacher』(原題)で元カレのジャスティンとまさかの共演を果たし、公開が待たれるロマンチック・コメデイー『ナイト&デイ』では、映画『バニラ・スカイ』以来の共演となったトム・クルーズと超絶アクションを繰り広げつつ、ラブコメ女王の実力を存分に発揮しているキャメロン。誰もが愛さずにはいられない彼女の魅力を、映画でもう一度確認してみてほしい。